
前の記事では、
電気工事士の勉強を始めるときに、
工具ではなく、
まず一冊の本を選んだ話を書きました。
ただ、
本を買っただけで、
勉強がうまくいったわけではありません。
正直に言うと、
過去問は、
最初はほとんど解けませんでした。
若いころのように、
覚えたことが、
そのまま頭に残る感じはない。
一度分かったつもりでも、
翌日には抜けている。
その時に気づいたのが、
「これは暗記で押し切る勉強じゃないな」
ということでした。
そこで自分が選んだのが、
覚えることを頑張る代わりに、
勉強を回し続ける方法でした。
その結果、
参考書は付箋だらけになりましたが、
学科試験に向けた流れは、
止まらずに作ることができました。
暗記が苦手だと気づいたのは、勉強を始めてすぐだった
勉強を始めた当初は、
「まあ、何とかなるだろう」と思っていました。
若いころも、
資格試験はいくつか受けてきたし、
仕事でも覚えることは多かった。
でも、
過去問を解き始めて、
すぐに違和感が出ました。
前の日に見たはずの問題が、
翌日には思い出せない。
答えを見れば、
「ああ、そうだった」とは思う。
ただ、
それが次に解けるかというと、
別の話でした。
覚えたつもりでも、
頭に残っていない。
理解したつもりでも、
問題の形が変わると手が止まる。
ここで、
はっきり分かりました。
これは、
暗記量を増やして押し切る勉強では、
たぶん続かない。
そこで、
「どう覚えるか」より、
「どう回すか」を考えるようになりました。
最初から「覚えきる」ことを諦めた
暗記がきついと分かった時点で、
一度、やり方を切り替えることにしました。
全部を覚えようとするのは、
この時点で無理がある。
それなら、
最初から完璧は目指さない。
自分が決めたのは、
「満点を取らない勉強」をすることでした。
学科試験は、
合格点を超えればいい。
全部分かっていなくても、
前には進める。
だから、
一問一問を完璧に理解しようとはせず、
まずは、
試験でどんな形で聞かれるのかを、
先に見ることにしました。
前の記事で書いたように、
最初に選んだ一冊も、
「これ一冊で完璧にする」ためではなく、
試験の形を知るためのものでした。
覚えきれなくてもいい。
分からないところが残っていてもいい。
とにかく、
勉強を止めない。
そう割り切ったことで、
気持ちは、
かなり楽になりました。
付箋を使い始めた理由は、整理じゃなく“逃げ道”だった
付箋を使おうと思った理由は、
勉強をきれいに整理したかったからではありません。
正直に言うと、
覚えられない自分のための、
逃げ道を作りたかった。
ノートにまとめるやり方も考えました。
でも、それをやると、
書くこと自体が目的になってしまう。
書いた時点で、
分かった気になって終わる。
それで次に進むと、
また同じところで止まる。
それなら、
「ここは分かっていない」
という印だけ残せばいい。
最初にやったのは、
間違った問題に、
とにかく付箋を貼ることでした。

この写真のとおり、
その数は、
本当に半端じゃなかった。
付箋は3本分は使っています。
でも、
それでよかった。
付箋は、
覚えるための道具ではなく、
「次にここを開く」ための目印。
全部を覚えなくても、
戻る場所さえ分かっていれば、
勉強は止まらない。
付箋だらけになった過去問集をどう使い回していたか
過去問は、
正直なところ、
最初は本当に全然できませんでした。
それでも、
試験までに「3周する」ことだけは、
最初に決めていました。
勉強期間は約2か月。
まず最初の1か月で、
とにかく全問を一度解いてみる。
できなかった問題には、
すべて付箋を貼る。
その数は膨大で、
体感では半分以上できていませんでした。
次の2週間で、
もう一度すべての問題を解き直します。
前回できなかったけど、
今回はできた問題は、
付箋を剥がす。
逆に、
前はできたのに、
今回はできなかった問題には、
また付箋を貼る。
この作業をしていると、
「分かっているつもり」と
「本当に分かっている」の差が、
はっきり見えてきました。
試験前の2週間は、
もう全問はやりません。
付箋が貼ってある問題だけを、
繰り返し解く。
それだけです。
全部を完璧にするより、
分からないところだけを、
自分で把握しておく。
このやり方なら、
暗記が苦手な自分でも、
勉強を回し続けることはできました。
暗記が苦手でも回せたのは、勉強法を固定したから
振り返ってみると、
自分が一番助けられたのは、
勉強法を途中で変えなかったことでした。
付箋を貼る。
過去問を回す。
できなかったところだけを見る。
やっていること自体は、
とても単純です。
でも、
これを途中で変えなかった。
新しいやり方を探さなかった。
勉強がうまくいかないと、
どうしても、
別の方法に手を出したくなります。
参考書を変えたり、
やり方を調べ直したり。
それをやるたびに、
また最初に戻ってしまう。
自分は、
それをやらないと決めました。
暗記が苦手なら、
暗記しなくて済む形に寄せる。
覚えられないなら、
戻れる場所を残す。
その前提で、
同じ回し方を、
淡々と続ける。
完璧ではなくても、
前には進める。
その感覚があったから、
最後まで勉強を止めずにいられました。
まとめ|覚えられなくても、前には進めた
振り返ってみると、
この勉強で一番助けられたのは、
暗記しようと頑張らなかったことでした。
覚えられない自分を、
無理に変えようとしなかった。
その代わりに、
覚えられなくても回る形を作った。
付箋が増えたときは、
正直、
少し不安にもなりました。
でも、
どこが分かっていないかが、
自分ではっきり見えている。
それだけで、
勉強は止まらずに続けられました。
全部を理解しなくてもいい。
全部を覚えなくてもいい。
前に進めれば、それでいい。
50代になってからの勉強は、
若いころと同じやり方じゃ、
たぶん続きません。
でも、
自分に合った回し方を見つければ、
資格の勉強でも、
ちゃんと形にはなります。
この付箋だらけの過去問集は、
そのことを、
一番分かりやすく残してくれた証拠です。
この記事で実際に自分が使用した過去問集はこちら
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