電気工事士第2種

2か月で間に合わせた勉強スケジュール。社内SEが仕事しながらやった現実的な配分

前の記事では、
電気工事士の勉強を始めるときに、
工具ではなく、まず一冊の本を選んだ話を書きました。
勉強の入口をどう作るか、
そこまではなんとか形になったと思っています。

でも次に出てきたのが、もっと現実的な問題でした。
「試験まで、あと2か月しかない」と気づいた瞬間です。

仕事はいつも通りあるし、残業がゼロになるわけでもない。
家のことも急に誰かが代わってくれるわけじゃない。
その中で、どうやって勉強を回すか。
どこに時間を使って、どこは割り切るか。

この記事では、
自分が実際にやった2か月で間に合わせるための勉強スケジュールについて、そのまま書いていきます。
効率のいい方法でも最短ルートでもありません。
ただ、50代の社内SEが仕事をしながら現実的に回せた配分です。

同じように時間がなくて焦っている人の、判断材料の一つになればいい。
そのくらいのつもりで読んでもらえたらと思います。

試験まで2か月しかないと分かった時点で考えた前提

試験日を改めて確認して「あと2か月しかない」と分かったとき、
正直、余裕はまったくありませんでした。
ただ、ここで一つだけ、最初に決めた前提があります。

それは生活や仕事のペースは基本的に変えないということでした。
急に毎日何時間も勉強できるわけでもないし、
残業や突発対応がなくなるわけでもない。
そこを無理に変えようとすると、
たぶんどこかで破綻すると思ったからです。

だから「理想の勉強時間」を考えるのはやめました。
代わりに、現実的に確保できそうな時間だけを正直に洗い出すことにしました。

平日は長くても1時間前後。
短い日は30分取れればいいほう。
休日も丸一日勉強できる前提にはしませんでした。
用事が入ることもあるし、疲れて手につかない日もある。

この時点で「2か月で完璧に理解する」のは無理だと、
はっきり分かっていました。
なので、目標は一つだけに絞りました。
とにかく学科試験を通るところまで、勉強を止めずに回し切る。

この前提を先に決めたことで、
あとから「今日はできなかった」「予定より遅れている」と
焦ることが少し減った気がします。
まずは2か月という制限の中で現実的に動ける形を作る。
そこから勉強の配分を考え始めました。

もう一つ、この時点で確認したのが、
第二種電気工事士の学科試験は、
50問中60点以上(30問正解)で合格

という基準でした。

全部できる必要はない。
満点を取る必要もない。

30問、確実に取れればいい

そう考えたとき、「全部を理解しきる」よりも、
落とさない問題を増やすという方向に、
頭を切り替えることができました。

平日はどれくらい勉強できるのか、正直に洗い出した

2か月という期限を前にして、
まず考えたのが「実際、どれくらい勉強できるのか」
という現実的な話でした。
よくある「平日は1時間、休日はまとめて3〜4時間」
みたいな前提は最初から外しました。

正直に言うと、
休日もほとんど勉強していません
平日と同じで30分から長くて1時間くらい。
それ以上やる日は、ほぼなかったと思います。

休日だからといって急に集中力が上がるわけでもないし、
体力が回復するわけでもない。
むしろ平日の疲れが残っていることのほうが多い。
なので「休日に取り返す」という考え方は、
この時点でやめました。

勉強時間の基準はあくまで平日。
仕事が終わってから机に向かって30分。
調子がよければ、もう30分。
それを平日も休日も同じペースで続けるという前提にしました。

結果的に、この考え方は自分には合っていたと思います。
「今日は休日だからもっとやらなきゃ」というプレッシャーがない分、
勉強をサボった感覚もほとんどありませんでした。
多くはできないけどゼロにはしない。
このくらいの割り切りがないと、
2か月は持たなかったと思います。

過去問は最初から「できなくて当たり前」と決めた

勉強時間が平日も休日も30分から1時間くらい。
この時点で一つはっきりしていました。
全部を理解しながら進めるのは絶対に無理。

なので過去問に取りかかるときも、
最初から「解けるようになる」ことは目標にしませんでした。
決めていたのはとにかく全問に一度は触るということだけです。
最初は、とにかく全問解いてみることに重きを置きました。

正直、
最初の過去問はほとんど解けませんでした。
計算問題は止まる。
配線図は意味が分からない。
文章問題も選択肢を見比べて、なんとなく選ぶだけ。

でも、そこで立ち止まるのはやめました。
分からなくてもいい。
合っていなくてもいい。
まずは最後まで一通りやり切る。

できなかった問題には、その場で考え込まず付箋を貼る。
理由を書いたり理解しようとしたりは、この段階ではしませんでした。
この時点で参考書はかなり付箋だらけになります。
体感では半分以上は貼っていたと思います。

それでも「こんなにできないのか」とは、あまり思いませんでした。
むしろ、
できない問題がどれくらいあるのかを把握する作業だと割り切っていました。
できる前提で過去問を見ると心が折れます。
最初はできなくて当たり前。
だからこそ止まらずに一周目を終わらせる。
この考え方がなかったら、たぶん最初の数日で過去問を閉じていたと思います。

最初の1か月|とにかく全問に一度触れて付箋を貼った

最初の1か月は、
勉強というより過去問を一周させる期間と割り切っていました。
やることはとても単純です。
過去問を開いて一問ずつ解いてみる。
分からなければ悩まずに次へ進む。
そして、できなかった問題には付箋を貼る。
それだけ。

この段階では
「なぜ間違えたのか」「どう考えればよかったのか」を深掘りしませんでした。
考え始めると時間が足りなくなるし、何より一周が終わらなくなるからです。

付箋の数はどんどん増えていきました。
体感では半分以上の問題に何かしら貼っていたと思います。
計算問題はほぼ全部。
配線図も見ただけで止まるものが多い。
文章問題も自信を持って選べたものは、ほとんどありませんでした。

それでも、この1か月は気持ち的にはそこまで苦しくなかった気がします。
理由は、やることが決まっていたからです。
「今日はここまで進める」「今日はこのページまで触る」。
解けたかどうかより、進んだかどうか。
付箋が増えたかどうかや勉強の成果を点数ではなく
「一周したかどうか」で見るようにしていました。

この1か月で過去問の全体像はなんとなく見えてきます。
「これは見たことがある気がする」「こんな問題が出るんだ」
そんな感覚が少しずつ溜まっていきました。
理解はほとんどできていません。
でも過去問に対する抵抗感だけは確実に下がっていました。
この状態を作れたことが、次の2週間につながる大きな下地だったと思います。

付箋だらけの状態で、計算問題と配線図をどうするか悩み始めた

最初の1か月で過去問を一通り回し終えたころ、
問題集は付箋だらけになっていました。
ページを開くたびに付箋が目に入る。
正直、「これは大丈夫なんだろうか」と少し不安にもなります。

特に目についたのが計算問題と配線図のページでした。
文章問題は、なんとなくでも選べるものがある。
でも計算問題は手が止まる。
配線図も見た瞬間に
「今は無理だな」と感じるものが多く、
付箋が剥がれる気配がありません。

このあたりで初めて考え始めました。
このまま全部を同じペースで回していて、間に合うのか。

残りは1か月。
そのうち最後の2週間は見直しに使いたい。
そう考えると、
ここから先は何かを変えないといけない、という感覚が出てきます。

ただ、この時点ではまだ答えは出ていませんでした。
計算問題を後回しにするのか。
配線図は捨てるのか。
それともどこかでまとめて時間を取るのか。
どれも現実的ではない気がして決めきれない。

この「決めきれない感じ」が、自分にとっては一番きつかったかもしれません。
勉強時間が足りないというより、どう配分すればいいのかが見えなくなっていた。
そんな状態でした。
この悩みが、次の2週間のやり方を考え直すきっかけになります。

次の2週間|もう一度全問を回して、付箋を剥がす作業に入った

悩んだ末に、次の2週間でやることは意外とシンプルでした。
もう一度、過去問を最初から最後まで回す。

ただし、最初の1か月とは目的が違います。
この2週間は「解けるようになる」よりも、
「付箋をどれだけ剥がせるか」を確認する期間という位置づけでした。

全問をもう一度最初から解いてみると、
一度目で付箋を貼った問題をもう一度解きます。
前回解けなかった問題を記憶できているかの確認ができます。
そして解けた問題は付箋を剥がしました。

逆に、前回はなんとなく合っていたけれど
今回は間違ってしまった問題には、新しく付箋を貼ります。
この作業をしていると、だんだん付箋が減っていくと思いきや
そんなに減らなかったりします。

全部を解けるようにするというより、
「解けた問題」と「解けなかった問題」を仕分けしている感覚に近かったです。
この2週間で過去問の見え方はかなり変わりました。
まだ付箋は残っている。
でも最初の1か月のような真っ白な感じではない。
「ここの問題はまだ無理」「これはもう一回やればいけそう」
そんなふうに自分の中で線が引けるようになっていました。

この段階で初めて、試験までの残り時間と、
やるべき範囲が少し噛み合ってきた気がします。

このタイミングでガミデンキちゃんねるに出会った意味

二度目の過去問を回し始めたころ、計算問題と配線図に関しては、
まだはっきりした手応えはありませんでした。
付箋は少しずつでも剥がれていく。
でも計算問題と配線図だけは相変わらず残る。
「時間をかければそのうち何とかなる」という感じでもない。
このあたりで、やり方そのものが合っていないんじゃないかと感じ始めていました。

そんなときに、
たまたま見つけたのがガミデンキちゃんねるの動画でした。
正直、この時点では
「動画を見て理解できるなら、もう理解できているはず」
くらいに思っていました。

でも実際に見てみると、やっていることが自分の勉強と噛み合っていたんです。
計算の答えを教えるというより、
問題をどういう順番で見ればいいのか、そこから話が始まる。

ちょうどこの時期、自分は過去問を二周目に入っていて
「どこが分からないか」だけは分かっている状態でした。
だから動画の説明が、そのまま付箋の残っている問題に重なって見えたんだと思います。
一から理解するというより、つながっていなかった部分が、
ようやく線で結ばれた。そんな感覚でした。

このタイミングで出会っていなかったら、
計算問題と配線図は「最後まで残る苦手分野」のままだったかもしれません。
ガミデンキちゃんねるが魔法の解決策だったわけではありません。
でも、ここで方向を修正できたという意味では、かなり大きな分岐点だったと思います。

試験前2週間|過去問集をやり切ろうとして、現実を思い知った

試験まで残り2週間になったところで、
この時点で考えていたプランは、
実は、もう少し余裕のあるものでした。

試験を申し込むときに調べて、
過去問が公開されていることは知っていました。
なので、

「1週目で過去問集をやり切って、2週目で過去問を解く」

という流れを、頭の中では描いていました。

ただ、
実際に問題を解き直し始めてみると、すぐに分かりました。


この過去問集、思っていたより全然終わらない

付箋が残っている問題を、
もう一度全部やり直すだけで、
想像以上に時間がかかる。
30分、1時間という勉強時間では、
思ったほど進みません。

「今週中に終わらせて、来週は過去問」
そう思いながら進めていましたが、
結局、
過去問集をやり切るだけで、
1週間以上かかってしまいました。

この時点で、予定していた
「過去問に1週間」という計画は、
現実的ではなくなっていました。

試験直前3日|とにかく過去問を解いて、できない所を確認した

結果的に、過去問に使えた時間は、
試験直前の3日間だけでした。

正直、
もっと早くやりたかった、
という気持ちはあります。
でも、
この時点でやることは、
もう決まっていました。

とにかく、過去問を解く

最初に過去問を解いたとき、
正解は、50問中24問でした。

第二種電気工事士の学科試験は、
30問正解で合格。
そう考えると、合格点には、少し届いていない
状態です。

ただ、「全然ダメだ」という感覚ではありませんでした。

むしろ、あと少しなんだな
という感じのほうが、近かったと思います。

できなかった問題をそのままにせず、
過去問集に戻って、同じような問題を探す
そして、「この問題は、どうやって解いていたか」を確認する。

それを踏まえて、次の日にもう一度、過去問を解いてみました。

2回目の正解数は、28問でした。

まだ合格点には届いていません。
でも、確実に近づいている
という感覚は、このとき初めて持てました。

点数を上げよう、というより、
「落としている理由が、少しずつ分かってきた」
そんな感じです。

この3日間は、いつもより少しだけ、
勉強時間を増やしました。
過去問を解いてみて、出来なかった部分を見直す。
最初の1日目が金曜日だったので、
土曜日は、3回分くらいの過去問をやりました。

土曜日の2回目の過去問で初めて合格点を出しました。
正解数は、34問で、
この瞬間に行けると思った記憶があります。
3回も正解数は、36問で合格点。
合格の手ごたえを感じました。

新しい参考書を増やすことはありません。
やるのは、過去問と過去問集を、行き来するだけ。

正直、
自信満々になれたわけではありません。
でも、
何ができて、何ができないかは、はっきりしました。

その状態で、試験当日を迎えられた。
自分にとっては、それだけで、十分だったと思います。

まとめ|このやり方で分かったのは「全部できなくていい」ということ

振り返ってみると、自分がやっていた勉強は、かなり偏っています。

休日にまとめて何時間も勉強することはない。
一問一問を完璧に理解してから次に進む、
というやり方でもない。


毎日30分から1時間、
過去問集と過去問を、
行ったり来たりしていただけ

試験直前に過去問を解いたときも、
最初から合格点に届いていたわけではありません。
24問、28問と、少しずつ近づいていっただけです。

それでも、
30問取れれば合格、という基準を意識していたことで、
「全部できなくてもいい」と割り切れたのは、大きかったと思います。

最後の数日で、
34問、36問と正解数が伸びたのも、
新しいことを始めたからではありません。
できなかった問題を確認して、
同じような問題を探して、
考え方を見直しただけでした。

このやり方は、
すべての人に合うとは思っていません。

短期間で一気に詰め込みたい人。
最初から完璧に理解しないと不安な人。
休日に長時間まとめて勉強できる人。
こういう人には、向いていないと思います。

逆に、
仕事があって勉強時間が限られている人。
暗記や計算が得意ではない人。
できない問題が多くても、心がおれない人。
には向いているかと思います。

自分は、まさにそのタイプでした。

完璧を目指さず、
今できない問題を把握して、
少しずつ減らしていく。
その積み重ねでも、合格点には届く。

この2か月の勉強で、それを、身をもって実感しました。

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